후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ノンシャランどうちゅうき
ノンシャラン道中記
久生 十蘭
久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,878자 · 26화면
八、月に村雲花に風、犬も歩けば弾丸に当る。
山も谷も恐るるところに非ず、どこまでもこの道を辿ってニースまで行き着こう、と、二人で固く誓いを立て、また蹌踉たる前進を続けるのであった。
八、月に村雲花に風、犬も歩けば弾丸に当る。さて、ヴァンヌの川を横に突っ切り、ヴィルヌウヴ・S・Yの二等堡塁を右に見て、道なき道を求めながら行くうちに、人里離れた乾沢地の低い築堤のそばまで来かかった。このあたりは一面の荒涼たる枯葦原。遠くには夕陽に燃えあがるペエ・ドオトの山の斜面、風に戦くものは枯草と野薔薇の枝、鳴くものは嘴の赤い鴉ばかり。
二人は大言壮語したものの、この冬枯れの夕景色を見ているうちに、行く末のことも思われて、なんとなく泣き出したいような心持。克明に前進を続ける気力も失せて、その土堤のそばへ車を停め、言葉もなく枯草の上に足を投げ出した。
コン吉がそこで、残り少なになった巻煙草入れから煙草を一本抜き出して、いま火を点けようとしたとたん、口笛のような鋭い弾道の音をひいて飛んで来た砲弾が、二人のつい鼻っさきの土堤の横っ腹で轟然と炸裂した。
「うわア!」と、仰天する暇もなく、続いて飛来した第二弾。車の後輪をかすめて、また土堤の側面で壮大な土煙をあげる。