일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ノンシャランどうちゅうき

ノンシャラン道中記

久生 十蘭

久生 十蘭의 ノンシャラン道中記(ノンシャランどうちゅうき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,165자 · 24화면

아오조라 문고

追い追いはげしくなる陽射しのしたで、コン吉は、セント・エレーヌに流されたナポレオンの心情もかくやとばかり、悲憤の涙にくれるのであった。

三、災難は猪打ち銃の二つ玉。と申しますが、全くのことでございます。いまも申しました通り、そのジュヌヴィヴ伯爵の夫人さまは、まことにお優しい方で、編物針をくださるときには毛糸を一束くださるとか、粉石鹸をくださるときには下着を一枚そえてくださるとか、財布をくだすったときには、五法の銀貨までそえてくだすったような方でございました。災難の起るときというものは仕様のないもので、その日もいつものように、お坊ちゃまを乳母車に乗せて、ビュット・モンマルトルのミミの菓子店へ出かけたのですが、わたくしがちょっとミミと話し込んでいる隙に、お坊ちゃまが、箱の中にあったミミのボンボンをつかみ出して、恋の辻占が刷ってある、あの名代の包紙のまま、一息に嚥み込んでしまったんでございまス。さあ、お邸へ飛んで帰って、それから医者を呼ぶやら、灌腸をするやら、大騒ぎになりましたが、本当に神様も無慈悲な方でございまス。肝心の飴の方は出て来ずに、出なくてもいい恋の辻占が、まるで街角の郵便函へ入れた手紙のように、生々と新しいままで下の口から出てまいったんですが、それがまた生憎と、一字ずつはっきりと手に取るように読める