후리가나로 읽는 일본 고전
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バークレーより
バークレーより
沖野 岩三郎
沖野 岩三郎의 バークレーより을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,041자 · 12화면
『コロシアムだ、大きな丼鉢のようだがあの容量は八万人だ。あの中央の緑の美しいのをごらんなさい。秋になるとあすこでフットボールの競技があるのだ。』
船長は時計を出してみて『あ、時間だ!』
エレベーターはまた私たちを運んで下界に降した。降りながら彼は言った。
『近いうちに、あなたは此の高塔から日本の歌がチャイムとなって響くのを聞くだろう!』
私はその意味がわからなかった。けれども、それから四五日経った或日の夕方であった。三人の日本人がコロシアムの壁上に立って、タマルパイの彼方に沈む紅い夕陽を眺めていると、六時の時報が高塔から響き出した。
『お、もう六時だ!』
一人が塔の方を見た時、こは抑も何事ぞ! 高塔の上からバークレーの町々に、オークランドの家々に静かに流れ渡るその歌は。
『みどりもぞ濃き柏葉の、蔭を今宵の宿りにて……』
一高の寮歌が、カリフォルニヤ大学のカムパニールからチャイムとなって響いているのだ。
感慨無量の体で涙ぐみながら聞き入っているのは一高出身の向野元生氏。その傍に立っていたのが、南満鉄道の貴島氏と、明治学院教授の鷲山弟三郎氏であった。云うまでもなく、此のチャイムのミュージシャンは、チャールス・ビ・ワイカーと云う誠実な高塔守である。