후리가나로 읽는 일본 고전
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パノラマとうきだん
パノラマ島綺譚
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 パノラマ島綺譚(パノラマとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 78,920자 · 153화면
先ず広大な地所を買入れて、それはどこにすればいいだろう。数百数千の人を役して、日頃俺の考えている地上の楽園、美の国、夢の国を作り出して見せるのだがなあ」
それにはああして、こうしてと、空想し出すと際限なく、いつも頭の中で、完全に彼の理想郷を拵えて了わないでは気が済まぬのでした。
併し気がつけば、夢中で拵えていたものは、ただ白昼の夢、空中の楼閣に過ぎなくて、現実の彼は、見るも哀れな、その日のパンにも困っている、一介の貧乏書生でしかないのです。そして、彼の腕前では、仮令一生を棒に振って、力限り根限り、働き通して見た所で、たった数万円の金さえ、蓄積することは出来相もないのでありました。
所詮彼は「夢見る男」でありました。一生涯、そうして、夢の中では有頂天の美に酔いながら、現実の世界では、何というみじめな対照でありましょう。汚い下宿の四畳半に転って、味気ない其日其日を送って行かねばならないのです。
そうした男は、多く芸術にはしって、そこにせめてもの安息所を見出すものですが、何の因果か、彼には仮令芸術的傾向があったとしても、最も現実的な、今云う彼の夢想の外には、恐らくどの芸術も、彼の興味を惹く力はなく、又その才能にめぐまれてもいなかったのでした。