후리가나로 읽는 일본 고전
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パノラマとうきだん
パノラマ島綺譚
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 パノラマ島綺譚(パノラマとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 78,920자 · 153화면
角田老人は、これまではどちらかと云えば、引込み思案であった主人の、この積極的なやり口に、目を丸くして驚きました。そして、一応は、身体に触るといけないからといって、いさめたのですけれど、廣介の一喝にあって、たちまち一すくみになり、唯々として主命に服する外はありませんでした。
彼の視察旅行は、大急ぎで廻り歩いたのですけれど、それでもたっぷり一月を費しました。その一月の間に、彼は彼の所有に属する、涯知れぬ田野、人も通わぬ密林、広大なる漁場、製材工場、鰹節工場、各種の鑵詰工場、其他半ば菰田家の投資になる様々の事業を巡視して、今更らながら、彼自身の大身代に一驚を喫しないではいられませんでした。
彼がこの旅行によって、何を観察し、何を感じたか、その詳しいことは、一々ここに記す暇を持ちませんが、兎も角、彼の所有財産は、嘗て角田老人が見せて呉れた、帳簿面の評価額通り、いやそれ以上にも、充実したものであることを、十分確めることが出来たのでした。
彼は行く先々で、下へも置かぬ款待を受けながら、それらの不動産なり、営利事業なりを、どうすれば、最も有利に処分し、換金することが出来るか、その処分の順序は、どれを先きにし、どれを後にすれば、最も世間の注意を惹かないで済むかとか、どの工場の支配人は手強わ相だとか、どの山林の管理人は少し