후리가나로 읽는 일본 고전
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パノラマとうきだん
パノラマ島綺譚
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 パノラマ島綺譚(パノラマとうきだん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 78,920자 · 153화면
猛悪な形相の猫鮫、虎鮫が、血の気の失せた粘膜の、白い腹を見せて、通り魔の様にす早く眼界を横ぎり、時には深讐の目をいからせてガラス壁に突進し、それを食い破ろうとさえします。その時のガラス板の向側に密着した彼等の貪婪なる分厚の脣は、丁度婦女子を脅迫するならず者の、つばきに汚れ、ねじれ曲ったそれの様で、それから来るある聯想に、千代子は思わず震い上った程でした。
小鮫の類を海底の猛獣に例えるなら、そのガラス道に現れる魚類としては、などは、水に棲む猛鳥にも比すべく、穴子、の類は毒蛇と見ることが出来ましょう。陸上の人達は、生きた魚類と云えば、せいぜい水族館のガラス箱の中でしか見たことのない陸上の人達は、この比喩を余りに大袈裟だと思うかも知れません。併し、あの食べては毒にも薬にもならない様な、おとなしげな蝦が、海中ではどの様な形相を示すものか、又海蛇の親類筋の穴子が、藻から藻を伝って、如何に不気味な曲線運動を行うものか、実際海中に入ってそれを見た人でなくては、想像出来るものではないのです。
若しも、恐怖に色づけされた時、美が一層深味を増すものとすれば、世に海底の景色程美しいものはないでしょう。