후리가나로 읽는 일본 고전
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ヒルミふじんのれいぞうかばん
ヒルミ夫人の冷蔵鞄
海野 十三
海野 十三의 ヒルミ夫人の冷蔵鞄(ヒルミふじんのれいぞうかばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,412자 · 29화면
いい気持に、昼寝をしていたのに」
万吉郎は呀ッと叫んだ。
石垣の下からヌッと現れたその顔――それはひと目でそれと分る若衆の顔だった。石垣の下には、人一人がゴロリと横になれる狭いスペースがあるのであろう。
石垣をのぼってきた男に、煙草を与えなどして、万吉郎は彼を自分の横に座らせた。
「旦那、なんか腹のふくれるものは持ってないかい」
チョコレートではどうであろう。
棒チョコレートを噛る若い男と、ボソボソと取りとめない話をしているうちに、思いがけなく万吉郎は一つの素敵なアイデアを思いついた。
「うん、これはいい。どうしてそんなことに気がつかなかったろう。ああなんと跳躍的進歩をとげた大医学よ。――」
万吉郎は悦びのあまり、男の手をとってひき起し砂利場の上で共に抱きあって狂喜乱舞したとは、莫迦莫迦しいほどの悦び方だ。
「さあ君、僕と一緒にくるんだ。君のために素晴らしい儲け話を教えてやる。それに女も有るんだ。水のたれるような美味そうな、そして素敵に匂いの高い女なんだ」
男は大口をあけて呆気にとられていた。
万吉郎のビッグ・アイデアとはどんなことであったろう?
さすがに利発なヒルミ夫人だった。