후리가나로 읽는 일본 고전
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フランスはくN・B
フランス伯N・B
久生 十蘭
久生 十蘭의 フランス伯N・B(フランスはくN・B)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 15,740자 · 31화면
マホガニーはロシュフォールへ持って行くつもりだったが、ボストンだっていっこうかまわない。デュレキュが承諾すると、もう一人のほうが立って行って、革袋を四つ、二度に運びだしてきて、テーブルの上へ金貨を積みあげた。デュレキュは金貨を一つ手にとって眺めると、塩気に傷められたような薄い曇りがあるので、メジューズ号の金貨の一部のように思えてならなかった。
翌日、朝の八時頃、三人のコルシカ人が船へあがってきたが、先頭の男を見ると、デュレキュはふるえあがってしまった。デュレキュはマルセーユやツウロンで、皇帝の真影をいくども幻灯で見ていたので、いまじぶんの前に立っているのは誰なのかはっきりと諒解した。
その日の午後、シュザンナ号はロシュフォールへ向けて出帆したが、デュレキュは「賃金に相当した待遇」という名目でじぶんの船室を明けわたした。しかしことさらに尊敬することも粗末にすることもしなかった。いずれにしても、ナポレオンだと気がついていることを相手に覚らせるのは得策ではないと思ったからである。
ナポレオンはほとんど船室から出ず、朝の十時に朝食、食後は眠るか読書するかし、二時に昼食。