일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ラクダイよこちょう

ラクダイ横町

岡本 良雄

岡本 良雄의 ラクダイ横町(ラクダイよこちょう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N4. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N4 · 입문 · 신자체·신가나 · 6,189자 · 13화면

아오조라 문고

ラクダイ横町という、へんなあだ名の横町が、大学の近くにあった。きっさ店や、カフェーや、マージャンクラブなどがのきなみにならんでいて、少年は、その中のオリオン軒というミルクホールに働いていた。少年の名は、いのきちといった。

いのきちは、山で生まれた。湖の上を流れるきりをおっぱいとしてのみ、谷をわたるカッコウの声を、子もり歌にきいて、大きくなった。

駅までいくのに、二時間もあるかねばならなかったし、その駅から汽車にのって、日本海にでるのに三時間、また、南にむかって、太平洋を見ようとすれば、たっぷり一日がかりというような山おくであった。ちょうど、いのきちの生まれた朝、おじいさんが、うらの谷で大きなイノシシをうちとめたので、その記念に、いのきちという名をつけられたのだという。そんな山の中でそだったのだから、五年生の春の遠足で、はじめて日本海を見たときに、いのきちたちは、どんなにおどろいたことだろう。

「これが、海だよ。」

と、先生がいわれた。

「この海が、ずっと、むこうのロシアにつづいている。」

こういいながら、波うちぎわに立って、遠い、はい色の空を指さしておられた先生のすがただけを、はっきりおぼえている。