일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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リギさんじょうのいちや

リギ山上の一夜

斎藤 茂吉

斎藤 茂吉의 リギ山上の一夜(リギさんじょうのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,621자 · 14화면

아오조라 문고

Arth-Goldau というところからいよいよ登山車に乗り換えた。山に登るに従って眼界がひろくなり、西北の方にも、東南の方にも湖が見える。そうして、湖の水の光っているところ、影になって紺青に黝ずんでいるところ、そういう趣が段々と変って行った。紅葉した木々もそろそろ見えるようになった。高い峰の方から流れて来る水が滝となって懸かっているところもある。頸に鈴をつけた牛が直ぐ近くにいて、耳を動かしてこちらを見ていたり、幾つかの鈴の音が下の谿の方で鳴るのが聞こえたりした。そういう牧牛がこの山に五千からいるそうであった。実用向の鈴が、遍歴する旅人の耳には実用向でなくきこえる。一体、「仮感」とか「仮象」とかいう審美論者の説にも、やはり根ざすところがあるのである。

紅い木の実が固まって見えていた。東洋の山水画家が人頭よりも大きい紅い丸を幾つも木の枝に画いているのにも、自然写生に根ざすところがあった。或る時は、綿のような雲の上に夕陽を受けた雪山が見えたり、光を受けぬものは鋭く黒く見えたりした。

頂上までには幾つかの停車場があった。頂上に行くまでの山水が既によかった。