후리가나로 읽는 일본 고전
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リギさんじょうのいちや
リギ山上の一夜
斎藤 茂吉
斎藤 茂吉의 リギ山上の一夜(リギさんじょうのいちや)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,621자 · 14화면
そのあたりから山脈がやや低くなって、独逸の国境を越え、遥か彼方に見えずなっている。ここからやや左手は黒林地方である。それから右手に行くと、Baden 地方になり、もっと右手は Bayern 地方になるのであるが、その Bayern の首府の民顕にあって僕は丸一年余り勉強をして、つい二ヶ月前までは其処にいたことなどを思うと、静かな寂しい気持にもなるのである。重り畳まる山嶽と遥か彼方に展開する国土と清く澄んでいる空気と、そういう空間的関係が如是の感情を起させる、その一種のあやしさこそ東洋山水画の動因ともなっているのであろうか。
僕の今立っているところを旅舎の者どもは「頂上」といっている。そこを少しく降りて左手に来ると直ぐ眼前に高山が重畳して、僕なんかを圧するという気持である。その下に Vierwaldsttter See の一部が見える。この湖は此処から西南の方に章魚の如くにひろがっている大湖で、それに灑ぐ川などが糸のように細くなって見えている。嶽鴉のような黒い鳥が一羽湖の方へ飛んで行った。明朝はこの山上を下りて、それから汽船でこの大湖を渡り Luzern の方に行くつもりである。