일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん

ロンドン一九二九年

宮本 百合子

宮本 百合子의 ロンドン一九二九年(ロンドンせんきゅうひゃくにじゅうくねん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 30,789자 · 62화면

아오조라 문고

八月のロンドンの空気は乾燥している。毛織物を食う虫はこの空気中では湧かないのだそうだ。だが、かわいた空気はざらついた。そして喉の奥を引っかいた。そういう空気を押し破って下町から山の手に、山の手から下町へ陸続進む乗合自動車の運転手はどれも若い、壮年だ。白っぽいうわっぱりを着て、プリンス・オヴ・ウェルスもそうであるように、一寸赫みがかった横顔で高いところへ坐っている。タクシー運転手も同様に白いうわっぱりを着ているが……だが何故こんな爺ばかりなのだろう。窓から見ていると、ロンドン市のすべてのタクシーは旧式に、すべての運転手は年寄に、と決議したようだ。八月の風邪を恐れるように幌をしめた箱馬車型タクシーが炎天下へやって来る乗合自動車と並んで停る。うわっぱりのだぶついた胸へ番号札を下げた運転手はどこやらあおい瞳がすでにうるみかけた爺さんだ。また来る、止る。爺さんだ。爺さんの運転手は元気な乗合自動車の巨大なずうたいに向って彼のエンジン付馬車をならべ、はからず、労働市場の淘汰見本を現出している。しかし彼ら自身はこれにたいして懐疑的でない。

泰然として進化を信じ、疑わないような群集をつっきり、日本女はある角で乗合自動車を降りた。