후리가나로 읽는 일본 고전
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ちょいとあやし
一寸怪
泉 鏡花
泉 鏡花의 一寸怪(ちょいとあやし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 3,256자 · 7화면
私が曾て、逗子に居た時分その魔がさしたと云う事について、こう云う事がある、丁度秋の中旬だった、当時田舎屋を借りて、家内と婢女と三人で居たが、家主はつい裏の農夫であった。或晩私は背戸の据風呂から上って、椽側を通って、直ぐ傍の茶の間に居ると、台所を片着けた女中が一寸家まで遣ってくれと云って、挨拶をして出て行く、と入違いに家内は湯殿に行ったが、やがて「手桶が無い」という、私の入っていた時には、現在水が入ってあったものが無い道理はない、とやったが、実際見えないという。私も起って行って見たが、全く何処にも見えない、奇妙な事もあるものだと思ったが、何だか、嫌な気持のするので、何処までも確めてやろうと段々考えてみると、元来この手桶というは、私共が転居して来た時、裏の家主で貸してくれたものだから、もしやと思って、私は早速裏の家へ行って訊ねてみると、案の条、婆さんが黙って持って行ったので。その婆さんが湯殿へ来たのは、恰度私が湯殿から、椽側を通って茶の間へ入った頃で、足に草履をはいていたから足音がしない、農夫婆さんだから力があるので、水の入っている手桶を、ざぶりとも言わせないで、その儘提げて、呑気だから、自分の貸したもの故、別に断らずして、黙って持って行ってしまったので、少しも不思議な事はないが、もしこれをよく確めずにおい