후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
いっすんぼうし
一寸法師
江戸川 乱歩
江戸川 乱歩의 一寸法師(いっすんぼうし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 96,475자 · 194화면
音のしない様に注意して石段を降りると、すぐ目の前に畸形児の後姿が見えた。彼は先方に気づかれぬ様に、適度の間隔を保って尾行して行った。
紋三はそうして尾行しながら、何だか夢を見ている様な気持だった。暗い所で一寸法師が突然振返って、「バア」といい相な気がした。だが、何か妙な力が彼を引っぱって行った。どういうものか一寸法師の後姿から目をそらすことが出来なかった。
一寸法師はチョコチョコと小刻みに、存外早く歩いた。暗い細道を幾つか曲って、観音様の御堂を横切り、裏道伝いに吾妻橋の方へ出て行くのだ。なぜかさびしい所さびしい所とよって通るので、ほとんどすれ違う人もなく、ひっそりとした夜更けの往来を、たった一人で歩いている一寸法師の姿は、一層よう怪じみて見えた。
彼等はやがて吾妻橋にさしかかった。昼間の雑沓に引きかえて橋の上にはほとんど人影がなく、鉄の欄干が長々と見えていた。時々自動車が橋を揺すって通り過ぎた。
それまでは傍目もふらず急いでいた不具者が、橋の中程でふと立止った。そして、いきなりうしろを振返った。十間ばかりの所を尾行していた紋三は、この不意打に逢って、ハッとうろたえた。