후리가나로 읽는 일본 고전
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ななかいのじゅうにん
七階の住人
宮本 百合子
宮本 百合子의 七階の住人(ななかいのじゅうにん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 7,128자 · 15화면
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伸子が寄宿舎に来てから三月経っていた。がミセス・コムプスンが部屋を掃除してくれる時に落ち合ったのはそれが始めてであった。彼女は、暫して訊いた。
「――敷物なんかも貴女の受け持ちなの? ミセス・コムプスン」
「No, dear 敷物は一まとめにして、廊下を掃除する人が叩くんですよ。あれは力がいりましてね――私みたいにお婆さんになってはもう駄目、駄目ですよ」
ミセス・コムプスンは、眼尻に深い皺を作って笑った。伸子は、彼女の云う廊下掃除受持の働女というのをまだ一度も見たことがなかった。伸子が会ったこともなくて、而もこの尨大な寄宿舎の生活、ひいて彼女の日常生活の必要を満している働き人は他にも沢山あった。例えば、毎週火曜日の夜、扉の外に出して置く洗濯袋、それを翌朝八時か九時に伸子が目を醒し洗面に出る迄に運び去る人。何時頃来るのか、男か女か、子供か大人か、伸子はちっとも知らなかった。然し、土曜日には間違いなくそれ等の洗物が、再び知らない人の手で寝台の上に置かれている。そういえば、第一階の大広間の、あのいつも白い大理石の床は、いつ、誰が拭いているのだろう。伸子は、眠られないと、夜中によく耳につく道路掃除人夫の働く音を思い出した。