후리가나로 읽는 일본 고전
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さんじゅうねんごのせかい
三十年後の世界
海野 十三
海野 十三의 三十年後の世界(さんじゅうねんごのせかい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 68,140자 · 137화면
ここへおかけ」
博士は、にこにこと正吉の方へ笑顔を見せて、すぐそばの椅子を動かした。
「今、みなさんに、月人の話をしていたところじゃ。お前も話が分かるなら、聞いていなさい。きっと参考になるからねえ」
そういって老博士は、またみんなの方を向いて、手をふり顔をふりして、月人のふしぎな生活について語りだした。
「月人は、月の表面に、たくさんの出入口を作っている。そこから中へはいりこむと、もちろんそれはトンネルのようになっているんだが、斜めに掘ってある。左右は階段になっているが、まん中はよく滑るように、磨いた岩石の舗道になっている。つまり、これが子供の遊び場にある『おすべり』と同じ作用をするのだ。滑って、早く下へ行けるように考えてあるのじゃ。月人は、なかなか工夫をするのが上手だ」
そこで老博士は、正吉の方へふりかえった。正吉が熱心に聞いているのをたしかめると、にっこり笑って、また顔を正面に向け直した。
「滑り下りると、そこには一つの関所がある。重い回転扉のはまった球形の大きい洞穴みたいな部屋だ。つまりこの部屋は、空気の関所だ。それより奥は、空気が濃いのだ、手前の方は空気が薄い。