후리가나로 읽는 일본 고전
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みうらうえもんのさいご
三浦右衛門の最後
菊池 寛
菊池 寛의 三浦右衛門の最後(みうらうえもんのさいご)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,999자 · 14화면
刑部は戦争を始める時の欧州の文明国のように正義をちょっと借りて来た。
「右衛門、おのれは館を見捨てた覚えがあろう、不忠不義者の首を刎ねて館に手向けるのじゃ」
このくらい立派な理由は、戦国時代の殺人については希有なことである。しかしいくら理由が通っていても、殺される者の苦しさは同じである。否、理由があって殺される方が、無法に殺されるよりも苦しいことがある。ともかく右衛門は殺されたくなかった。彼は激しく戦慄し始めた。二、三日前に百姓に殺されかけた時には、相手の方にいくらかの威嚇が加わっていたが、今日の宣告は真実で、まぎれもない実現性を帯びている。彼はどう考えても死ぬということが嫌であった。彼の過去の生活は安逸と愉悦とにみちていた。彼はこの世の中ほど面白い所がほかにあるとは思えなかったのである。彼は全身で死を嫌がった。刑部が、
「太刀は惣八郎取れ」といった時には声を上げて泣き出した。刑部はあざわらって、
「右衛門、命は惜しいか」といった。
この返事を考える必要は彼にはなかった。前の日に弥惣次から教わっているからである。
「命は惜しゅうござる、命ばかりは助けて下され」