일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さぶろうじい

三郎爺

宮本 百合子

宮本 百合子의 三郎爺(さぶろうじい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,866자 · 50화면

아오조라 문고

まだ惜しがって切らないちょん髷の上から、浅黄の手拭を被り、その上に笠を戴いた彼は、腰切の布子一枚の軽い姿で、山沢さんのすぐ傍から、山路を歩いて行った。

二人の下役の思惑などを構っている彼ではない。若しかすると、まだ使われてから日の浅い彼等に、自分の信任の度を、歎賞させるためだったかもしれないが、まるで兄弟分のように山沢さんの傍にくっついて行ったのだそうだ。

彼はもちろん、意気揚々としていたから、あとでその下役が山沢さんに、

「いったいあの男は何者でございます、どうもはや……」

と云ったとき、

「なあに彼かね、彼はあの通りの奴じゃよ、しかし、憎くはない奴さ」

と笑ったなどということは、おそらく今も知らないだろう。山々の峰に反響するような声で、絶えまなく自分の手柄話をしながら、湖水の見える村へ入ると、第一に感歎したのは彼である。

何とも云えないほど、湖水は広々としている。美しい。まったくこの上なく美しい。

三方を緑の山々に囲まれて、微風に小波(さざなみ)立ちながら、五六艘の小舟を浮べて、汀(なぎさ)の砂にヒタヒタと寄せる水の色に、三郎は思わずホーッと云って首を傾げた。