일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

さぶろうじい

三郎爺

宮本 百合子

宮本 百合子의 三郎爺(さぶろうじい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 24,866자 · 50화면

아오조라 문고

なぜそれがあったか分らないが、彼は自分の「守り刀」をあずけて置いた、ある士あがりの人の処へ行った。

そして何気なく刀のことを持ち出すと、彼の顔をちらりと見たその人は、軽い調子で、あんなものを、今頃何で思い出したのだ。もうとうの昔に、一円五十銭で売ってしまったよ、と云った。

それから急にいずまいを正して、三郎爺の顔をみつめがら、

「貴様の太い胆っ玉はどうした。山沢さんに済むまいぞ」

と、非常に温情の籠った、けれども厳とした声で云ったのだそうだ。

そのとき、彼は、旦那様がそう云っていなさるような心持がした。そして、急に涙がこぼれ出した。

もう死のうとは思わなくなったかわり、今まで、悄(しお)れきって来た心が、ピーンとするほどの新しい勇気が与えられた。

彼は心から頭を下げた。その人をとおして、彼は旦那様を、拝んだのである。

それから、御馳走になりそれとなく励まされた彼は、帰途に貰った金で、七面鳥を買って背負って来た。

彼の肩はまた、毅然として蛆虫奴等に向って聳やかされたのである。

七面鳥の卵を売ったり、下駄の歯入れをしたりしても、気儘な彼は、十分なだけ金が取れない。