후리가나로 읽는 일본 고전
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シャンハイされたおとこ
上海された男
牧 逸馬
牧 逸馬의 上海された男(シャンハイされたおとこ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 8,665자 · 18화면
「きあ、張ったり、張ったり!」
と鎮洋丸をごてって下された沢口が駒親らしかった。
「張って悪いは親父の頭――と」
「へん、張らなきゃ食えねえ提燈屋――か」
為吉は呆然と突っ立って、大きくなって行く場を見詰めていた。建福丸が一人で集めていた。
「いい加減におしよ、此の人達は」
と女将のおきん婆あが顔を出した。「今一人来てるんだよ、朝っばらから何だね。それから、為さん、鳥渡顔を貸して――」土間を通って事務所になっている表の入口へ出る迄、おきん婆あは低声に囁き続けた。
「素直にね、それが一番だよ。誰にだって出来心ってものはあるんだからさ、大したことはなかろうけれど、まあ、素直に、ね」
指の傷を気にし乍ら、為吉は何故か仏頂面をしていた。何か解ったような、それでいて何も解らないような妙な気もちだった。事務室には明るい午前の陽が漲って、暫らくは眼が痛いようだった。
「為ってのはお前か」
と太い声がした。返事をする前に、為吉は瞬きし乍ら声の主を見上げた。洋服を着た四十代の男だった。
「お前は坂本新太郎というのを知ってるだろう」
彼は矢継早やに質問した。坂本新太郎というのは昨夜の相部屋の男の名だった。