일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふざいじぬし

不在地主

小林 多喜二

小林 多喜二의 不在地主(ふざいじぬし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,990자 · 141화면

아오조라 문고

彼等も亦自分達の食料として取って置いた米さえ差押えられて、軒下に積まさっていながら、それに指一本つけることの出来ない「小作人」だった。

健は両親にともなわれて、村を出た日のことを、おぼろに覚えている。十四、五年前のことだった。――重い妹を負ぶって遊んで来ると、どこか家の中が変っていた。健は胸を帯で十字に締められて、亀の子のように首だけを苦しくのばしていた。

「母、もうええべよ。」と云った。

母は細引を手にもって、浮かない風に家の中をウロウロしていた。父は大きな安坐をかいたまま煙草をのんで、別な方を見ていた。――母は健を見ると、いつになくけわしい顔をした。

「まだ外さ行ってれ!」

父はだまっていた。

健はずれそうになる妹をゆすり上げ、ゆすり上げ、又外へ出た。――半分泣いていた。それから一時間程して帰ってくると、家の中はガランとして、真中に荷造りした行李と大きな風呂敷包が転がっていた。父と母が火の気のない大きく仕切った炉辺にだまって坐っていた。薄暗い、赤ちゃけた電燈の光で、父の頬がガクガクと深くけずり込まれていた。

「早く暮れてければええ……」――独り言のように云った。