후리가나로 읽는 일본 고전
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ふざいじぬし
不在地主
小林 多喜二
小林 多喜二의 不在地主(ふざいじぬし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 69,990자 · 141화면
三重! 又、その金の一部は(例えば)俺達の工場に投資されて、俺達をしこたまコキ使って、それをS村にウンと高く売りつけたとしたら、其処で又同じことが起る。これで一体、同じ小作人は何重に搾り上げられることになるのだ。――彼奴等の仕事はみんなこういうように関連があるのだ。
それに、このウマイ事を何時迄もウマク出来るように、岸野は商業会議所の議員になったり、市会議員になったりする。イザとなれば警察とも道庁とも、すっかりウマク行く。その職責を持っていれば、又それを使って、逆に、自分の仕事に都合のいい事が出来る。
仮りにS村がどうも思わしくなくなった、とする。そうすれば、岸野は自分の党派の議員をケシ立てて、S村に鉄道をひかせる。停車場をつける。そうすれば、附近の地価が上る。宅地にしてしまえば、収入では大したちがいだ。――まず、こんな工合だ。
百姓はまだまだ色々こういう事が分っていない。
まだまだ分らないだろう。然しな、健ちゃ、どんなに難しくても、長くかかっても、俺達が一番先きに立って、やって行かなければ、誰もやって行くものはないのだ。――阿部さんからの話だと、村にも旭川の農民組合から人が来て、会をやってるそうだ。