일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

せそう

世相

織田 作之助

織田 作之助의 世相(せそう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 32,089자 · 64화면

아오조라 문고

「ふーん。そりゃ惜しいことをしたね」自分の細君に客を取らせているあの男は、嫉妬というものをどんな風に解決しているのかと、ふと好奇心が湧いた。

「いやそれよりも……」と主人は天婦羅を私の前に載せながら、「――あんたにいいタネをあげましょうか」

「どうぞ。いいタネって何……? アナゴ……? 鮹かな」

「いえ、天婦羅のタネじゃありませんよ。あはは……。小説のタネですよ」

そう言って、そわそわと二階へ上って行った。天婦羅が揚るのも忘れて、何を取りに行ったのかと思っていると、やがて油紙に包んだものを持って降りて来た。紐をほどいて、

「これです。一寸珍らしいもんですよ」

見れば阿部定の公判記録だった。

「ほう? こんなものがあったの。どうしてこれを……」手に入れたのかと訊くと、

「まアね」と赧くなって眼をしょぼつかせていた。

「借りていい」

「その代り大事に読んで下さいよ。何しろ金庫の中に入れてるぐらいだから。もっともあんた方は本を大事にする商売の人ですから、間違いないでしょうが。大事に頼みますよ」

そんなにくどくどと勿体をつけられて借りると、私は飛ぶようにして家へかえり、天辰の主人がどうしてこれを手に入れたのか、案外道楽気のある男だと思いながら、読み出した。