후리가나로 읽는 일본 고전
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ちゅうしせいかつしゃ
中支生活者
豊島 与志雄
豊島 与志雄의 中支生活者(ちゅうしせいかつしゃ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 4,145자 · 9화면
売子は、蘇州美人の称ある蘇州の町の選りぬきの少女たちである。彼女たちの美貌に心惹かれて余計な買物をする旅行者もあるとかいう。こういう町の少女たちを雇うのに、初めはなかなか困難だったそうだが、現在では募集すれば志願者が多すぎて困るほどあるらしい。
ところで、問題は売子ではなくて、顧客である。日本人がここに来るのは当然であるが、支那人の客が非常に多い。午後になると、蘇州の町の上流中流の人々、殊にモダーン好みの女性たちが、数多集まってきて品物を物色する。やがてここが蘇州の流行の中心となるのも遠くはあるまい。
日本人経営の店でかくも支那人を惹きつけてる所は、他に類が少いだろう。それには種々の原因があろう。この百貨公司が蘇州第一の店であり、品物も豊富なのが、その一つに数えられるだろうし、蘇州は殆んど今次の戦闘がなかった都会で、従って戦禍を蒙ることも殆んどなく、且つは古い文化の都会で抗日意識の比較的稀薄だったことも、その一つに数えられるだろうし、其他いろいろあろう。
然しながら、この蘇州百貨公司の支配人田中正佐氏の努力を見落してはならない。田中氏は中支への物資供給に主要な役目をも勤めながら、百貨店を通じて蘇州の民衆に働きかけ、その文化工作にも意を用いている。