일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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いぎょ

中谷宇吉郎集 第七巻

中谷 宇吉郎

中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,841자 · 111화면

아오조라 문고

この言葉でも感ぜられるように、科学と国境の問題は、従来は戦争を背景として、考えられる傾向があった。それももちろん重大な案件であるが、それだけならば、まだ話が簡単であるともいえる。戦争をしなければ済む話であるし、又何といっても、戦争の期間は、非戦争状態の期間よりも短いからである。

一番厄介なことは、世界が今日のような形の科学文明の時代になって来ると、この問題が、平時においても、非常に深刻な意味をもって来る点である。地震や台風のような天災も怖いが、じりじりと亡び行く国土の問題の方が、或る意味では、もっと恐ろしい。そういう意味で、本文では、平時における「科学と国境」の話を含めて、採り上げることにしよう。

初めに断っておくべきことは、科学という言葉の意味である。ここでは、もちろん自然科学を指しているが、それは学問的な定義で使っているわけではない。敗戦後の西独逸が、今日非常に健全な復興振りを示したのは、科学による国家の再建を国是としたからである、とよくいわれる。こういう場合に使われる科学という言葉は、実はその意味が、甚だ曖昧なのである。しかし今日我が国で、科学による増産とか、科学的な対策とか、という風に使われているのは、この曖昧な意味での科学である。