후리가나로 읽는 일본 고전
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いぎょ
中谷宇吉郎集 第七巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第七巻(いぎょ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 54,841자 · 111화면
来意を述べると、鳥井さんは、「そういう心配は全然要らない。大分被害はあったが、君たちの学資などは問題ではない。それよりも気を落さないで、しっかり勉強なさい」と励まされた。
震災を受けてから後は、とくにこの学資は大いに有難かった。お蔭で無事大学を出て、理研の寺田研究室にはいり、やっと細々ながら安定した研究生活の緒につくことが出来た。それで卒業と就職との報告を兼ねて、大阪へ出かけて行き、雲雀丘へ挨拶に伺った。大正十四年の春のことである。
今までに貰った学資は、初めから返済の義務はないと聞かされていたが、匿名の本人がわかった以上、一応意向をきいてみる必要がある。その点に話が触れたら、鳥井さんは、ちょっと真面目な顔付になって、述懐めいた口ぶりで話し出された。
「わたしは今は金も相当出来て、皆さんに少しくらいの御手伝いも出来るようになったが、もとは非常に貧乏だった。しかしこの財産は、自分で働いて儲けたものとは思わない。これは天から授かったものと思っている。それで君もあの学資は、天から授かったものと思っていたらよい。返済の意志があったら、天へお返しなさい」という意味のことを言われた。