후리가나로 읽는 일본 고전
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『せっかずせつ』のけんきゅう
中谷宇吉郎集 第二巻
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 中谷宇吉郎集 第二巻(『せっかずせつ』のけんきゅう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 83,098자 · 172화면
そうなればわけなく漁れるのであるが、なかなかいつもそう巧くはいかない。途中で息が苦しくなって浮き上ったりしているうちに逃がしてしまうことも勿論度々ある。
吾々が狙うのは章魚とか、かさご類のいわゆる底魚であるが、黒鯛の子だのべらだののように、途中を泳いでいる連中も上手な人には突けるのだそうである。黒鯛の子はいつも沢山で群をなしている。底に潜ってじっとしていると、すぐ眼の前を敏捷な姿で後から後からと続いて通り過ぎて行く。少し丈けの高い海藻のゆれている所が、連中には御気に入りの場所と見えて、藻の間を縫って廻り灯籠のように、いつ迄もひらひらと廻っていることが多い。この辺の土地では、釣りの餌に使うごかいをとるのは主としてこの岩礁地帯である。岸に近い背の立つ程度の浅い所で、よく漁師が鉄の楔を底の岩に打ち込んでは岩をはがしているのを見ることがある。手頃な岩片がはがされて、岩の中に孔をつくってひそんでいたごかいが顔を出すのを、漁師は大急ぎで潜ってとるのである。ちょっとでも愚図愚図していたら黒鯛にとられてしまうので、岩を剥がしたら、まだ濁りの去らぬ水の中へ逆まに潜り込んで行くのである。