일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

、泰文を敦賀ノ荘へ流すことにした。

あばれだすかと思っていた泰文は、意外に素直に勅を受け、二十騎ばかりの伴を連れて宇治の平等院でひとしきり水馬をやったうえ、一糸纏わぬすッ裸で裸馬に乗り、京の大路小路を練りまわしたうえ、悠然と敦賀へ下って行った。

泰文が京にいなくなると、魔党畜類が姿を消したような晴々しさになり、二人の息子は白川の館へ帰り、一家団欒して夢のように楽しい日を送っていた。ある日、ちょうど長男の文雄も上洛して曹司にいたが、長女の葛木姫が、

「父君がいなかったら、なんとまあ毎日が楽しいことでしょう」

と思いこんだようにいった。

それはみなの心にあって口には出さずにいたことだったが、こういう日々が永久につづけばいいというのは誰しもが願うところだったので、文雄が、

「父帝(後白河法皇)へお願いしてみよう」

といい、このうえとも泰文が家名を傷つけぬよう、京へ帰さずに長く敦賀へとめおかれるようにという願文をつくり、兄弟三人の連名で上書した。

ところで泰文のほうは、こんなことでおめおめひっこんでいるわけはなかった。関白基房は基道の伯父で、基実が死んだとき基道が小さかったので摂政になったが、基道の義母は清盛の女の盛子で平氏と親戚関係になっていることから、基道にたいする清盛のひいきが強く、基房はあるかなしかの扱いを