일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

保嗣が急に浪花へ下ったのは、朝霞が細工して追いだしたのだと一図に思いつめ、うらめしさのあまり、朝霞と保平のことをあることないこと泰文に告げ口した。月のない夜、保平が朝霞の寝殿へ忍んできて夜明けまでいるというようなことから、次第に手のこんだものになり、眼で見るように委曲をつくした。

この間に泰文のほうは、新な恋の悦楽にはまりこんでいた。相手は敦賀の国府にいた貧乏儒家藤原経成の娘の公子という女歌人で、父について敦賀に下っていたのが、京へ帰ることになり、敦賀ノ庄を出るときから泰文の道連れになっていたのである。

肉置きのいい、天平時代の直流のような豊満な肉体をもち、よく頭のまわる、聡明な女だったが、当代のえせ才女のように文才を鼻にかけて男をへこます軽薄な風もなく、面白ければ笑い、腹をたてれば怒るといった屈託のない性質だった。泰文は女と深いかかりあいをつけるような無意味な振舞いはしない男だが、ウマがあうというのか、公子にはすっかりうちこんで、口実をつくっては、参殿の行き帰りに四条の公子の家の前に車をとめた。そういう事情から、泰文の気持が浮きあがっているので、薹のたった古女房のことなどはどちらでもよく、白女のいうことなどは身にしみて聞いてもいなかった。