일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ぼしぞう

久生十蘭短篇選

久生 十蘭

久生 十蘭의 久生十蘭短篇選(ぼしぞう)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 48,344자 · 96화면

아오조라 문고

五

父が自分の娘を知ると、生れて来る子供はかならず阿闍梨になる。聖人はみなそのようにして生れでたもので、母方の祖父こそ、じつは聖人の父親なのだ」

泰文のいいあらわしようもない卑しい眼差にあうなり、花世は子供心ながらに、父がいまどんな浅間しいことを考えているかを感じとってしまった。

「なにをなさろうというのですか」

「だから、おれがその骨の折れる仕事をしてやるというのだ」

「そんなことは嫌でございます」

「欲のないやつだ。父のおれがこういうのだから、否応はいわせない」

理窟ではいけないと知ると、力ずくになった。

五

途方もない話だが、信じられないような奇怪な交渉が夏のはじめまでつづけられていた。抵抗すれば、それこそ息の根がとまるほどひどい折檻をされるので、気の毒な娘はそういう情けない生活を泣く泣くつづけていくほかはなかったのである。

泰文はでたらめな箴言に勿体をつけるつもりか、拍手をうって拝んだり、御幣で娘の腹を撫でたり、たわけのかぎりをつくしていたが、おいおい夏がかってくると、素ッ裸で邸じゅうを横行し、泉水で水を浴びてはすぐ二階へ上って行ったりした。泰文はよほどの善根でもほどこしている気でいるらしく、いつもニコニコと上機嫌だったが、だんだん図に乗って、たぶん邪悪な興味から、裸の花世を葵ノ壺へ連れて行き、菊燈台の灯をかきたて