일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

伸子のところから、関西風に袖の短い銘仙絣をきて、頸根っこに重くまるめた髪をこちらに見せ、机に向っている素子の横姿が眺められる。その素子が、昨今は忘れて暮しているなまあくびも、素子の一生にとっては因縁をもっていた。素子が、私立大学の露文科に勉強していた頃、その担任教授が、夏休みの間、積極的な学生数人をグループにして伊豆の海岸にある辺鄙な温泉へ行った。質素な宿屋暮しをして、休暇中の勉強がてら、その教授の翻訳を手つだうという仕組であった。休暇も終りに近づいたとき、教授の発企で、みんなが大島の三原山へピクニックに出かけた。素子も当然その一行に加わって。――

海は荒かった。島へついた一行はいよいよ三原山のぼりにかかったが、一行の中でただ一人の若い女性だった素子は海でもまれたためくたびれて、間もなくついて行けなくなり、登山道のはたにある岩に腰かけて休むことにした。一行は先へゆき、一人の青年が素子とともにのこった。その青年は同じ大学の卒業生ではあったが科がちがった。政治科を出て高文の準備をしていた。偶然、同じ宿にとまりあわせ、夏の休みの勤勉であるがくつろいだ集団生活の中で接触し、三原山のぼりにも参加した。