일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたつのにわ

二つの庭

宮本 百合子

宮本 百合子의 二つの庭(ふたつのにわ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,492자 · 389화면

아오조라 문고

伸子は、雑誌にあった道元の伝記などに興味を持っていて、加茂とそんな話になる。素子は、しばらく話させておいて、いつか信州の雪の炬燵から、そこにからむ色どり、芸者との遊びへ話題をうつした。それもごく現実的に一晩いくらということにまでふれて話した。いかにも禅家の人らしく小倉の袴を低くはいた加茂は、道元のことを話していたままの口調で、芸者のことも話した。

いま、竹村は、しきりに若い女性の近頃の積極性をほめ、素子はそれも程がしれているという風に応待している。だが伸子には、よくわからない点があった。さっき、蕗子と吉川が就職の相談をもって来たとき、素子は、家族もちの男の失業の多いとき、食うに困らない娘が職業をもたずとも、といった。蕗子も同感して、そうきめて帰って行った。伸子も、あのときはやはりそう思ったのだったが、考えてみると、その結論には少し妙なところがあった。食うに困らないということが、その娘たちにとって親がかりの生活を意味している以上、その娘たちの心にも、何かの形で伸子が苦しんだとおりの「大きいお嬢様」としての苦痛があるのだろう。伸子の母は、伸子が佃と結婚したとき、勝手な結婚をするなら経済上のことも万事自分の力でやって見せろ、といった。