후리가나로 읽는 일본 고전
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ふたつのじょぶん
二つの
中谷 宇吉郎
中谷 宇吉郎의 二つの(ふたつのじょぶん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 115,903자 · 236화면
だの、「赤い花」だのが沢山並んでいた。
「池の小島の東屋に、三十位の眼鏡をかけた品の好い細君が、海軍服の男の児と小さい女の児を遊ばせて居る。海軍服は小石を拾つては氷の上をすべらせて快い音を立てゝ居る。ベンチの上には皺くちやの半紙が拡げられて、其上にカステラの大きな片がのつて居る。『あんな女の児が欲しいわねえ』と妻がいつにない事を云ふ。」
このいつにない話が、その後実現されて、五月には郷里の療養先で、長女貞子『団栗』の「みつ坊」が生れた。そして『団栗』の主題は、若い奥さんがこの日、団栗を沢山拾う話と、五年後にその忘れ形見の「みつ坊」が、同じくこの植物園で団栗を拾う話とからなっている。
「出口の方へ崖の下をあるく。何の見るものもない。後で妻が『おや、団栗が』と不意に大きな声をして、道脇の落葉の中へはいつて行く。なる程、落葉に交つて無数の団栗が、凍てた崖下の土にころがつてゐる。妻は其処へしやがんで熱心に拾ひはじめる。見る間に左の掌に一杯になる。余も一つ二つ拾つて向ふの便所の屋根へ投げると、カラ/\と転がつて向側へ落ちる。妻は帯の間からハンカチを取出して膝の上へ拡げ、熱心に拾ひ集める。