일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ふたりのセルヴィヤじん

二人のセルヴィヤ人

辰野 隆

辰野 隆의 二人のセルヴィヤ人(ふたりのセルヴィヤじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,804자 · 14화면

아오조라 문고

と促した。彼は私が帰朝する迄には、どうしても読ませる。此の大傑作を知らなければ、フランス文学を研究する甲斐がないと云った。すると細君が、

「妾も昔はそれを読まされたものだ。今でも、唯つまらなかったと云う事だけは、はっきり覚えている。」と云って笑う。主人は仕方がなしに、「ジャンヌには文学はわからない」と云って「そこいらの御婦人には、勢々浪漫的なラマルチーヌの詩位いが塩加減だ」と極めつける。

私は、主人の一世一代の傑作を必ず読む事を約束したが、暇があったらと云う条件を附加える事を忘れなかった。そして冷かし半分に、

「何しろ、悲劇の五幕で、それに、韻文と云う筆法は昔から先ず退屈劇の型と相場が極っている。『恋が炎で、美人が明眸で、許せや卿よ』と来た日には全く睡くなるからね。」

「許せや卿よ、は佳かった。」と細君が嬉しがって私に加勢する。主人もあきらめる他はない。「何たる嘲弄者ぞ、不逞の徒よ」などと悲劇役者の台詞と身振を真似ながら両手を拡げて浩歎之を久しくする。

宿の四階の一室には一人のセルヴィヤ人が泊っていた。彼は部屋だけ借りて、食堂には顔を出さなかった。三十恰好の大きな男だったが、相が如何にも柔和で、人が好さそうに見えた。