일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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ふたりのセルヴィヤじん

二人のセルヴィヤ人

辰野 隆

辰野 隆의 二人のセルヴィヤ人(ふたりのセルヴィヤじん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,804자 · 14화면

아오조라 문고

宿の階段ですれちがう事も度々になって、いつとはなしに、私と彼とは顔を見合せて挨拶するようになった。二人の間はそれ以上には進まなかったが、私は彼の労働者のような体躯と、温厚な、純な顔には段々親しみを増して行った。一度、私はパリ大学の構内で、彼とばったり会った事があった。その時始めて彼と言を交えた。彼はパリ大学で教育学を修めてからベルグラードに帰って、教育家として立つ準備をしていると語った。彼は小学教育に特に趣味を持っているらしかった。彼の素朴な風姿や穏健な思想が、彼に対する私の印象を欺かなかったので、私は大に悦んだ。

彼はいつでも、古い黒の背広に、同じく古い黒の中折と云う形であった。日曜でも祭日でも、彼の服装には変りがなかった。寒い日には、殊に寒そうな外套が著しく目立った。私は彼と一度言葉を交わしてからも、町の中や宿の階段で、相変らず顔を合せたが、唯笑って挨拶する以上には再び接近する機会が起らなかった。其の後、彼は何処に去ったか、宿には姿を見せなくなった。雌牛のような感じを与える彼の事を、私も漸く忘れて行った。

或日、私は例の如うに午食後、食堂に残って主人の相手になって無駄話に耽っていた。