후리가나로 읽는 일본 고전
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しつらくえんさつじんじけん
二十世紀鉄仮面
小栗 虫太郎
小栗 虫太郎의 二十世紀鉄仮面(しつらくえんさつじんじけん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 38,489자 · 77화면
顔面にその形体化したものが現われているよ。どうだろう、この表情は聖画等の殉教者特有のものではないだろうかね。先年外遊中に、シスチナ礼拝堂の絵葉書を寄越した君なんぞは、真先にミケランジェロの壁画『最終審判』で、何か憶い出して然るべきなんだぜ。ねえ、絶望と法悦? 確かに悲壮な恍惚状態と云えるじゃないか。そして、それから、僕の仮説が出発しているのだよ」
「成程」検事が思わず膝を打つと、
「すると、催眠術かね?」と熊城も思わず引き入られたように叫んだ。
「いや、催眠術じゃない。と云うのは、胎龍が三月も人と遇わなかったのでも判る! 当人に気付かれずに施術出来るような術者は、恐らく寺内にはあるまい。無論、数ヵ月前に暗示して置いた後催眠現象が発したのではないかと云う懸念があるけれども、それには、胎龍に豊富な催眠経歴が必要なんだよ」と法水は、まず入念に熊城の疑惑を解いてから、彼の説を語り始めた。
「所で僕の仮説と云うのは、至極単純な観察から出発している事なんだ。大体君達は、この屍体を見た瞬間に何か触れたものがあった筈だよ。この不可解な無抵抗無苦痛を現わすためには、肉体を殺す前に、まず胎龍の精神作用を殺さねばならない――とは考えなかったかね。