일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

につうのしょかん

二通の書翰

田中 貢太郎

田中 貢太郎의 二通の書翰(につうのしょかん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 1,325자 · 3화면

아오조라 문고

ではございません、どうかお遊びに往ってくださいまし」

主翁が一所懸命になって云うので、避暑に来て怠屈している時であったから、時間つぶしにと思って番地を聞いたうえで出かけて往った。そこは二階堂の別荘建の家で、案内をこうて入って往くと、待ちかねていたとでも云うようにして丸髷の美しい女が出て来た。

「これは、ようこそいらっしてくださいました、とても御記憶はございますまいが、わたしは、非常に御恩になったものでございます、さあ、どうかずっと」

女は嬉しくてたまらないようであるが、××君はどうしても知らない女であった。

「私は、××ですが、――人ちがいではないでしょうか」

「けっして人違いではございません、さあ、どうか」

人ちがいでなければあがってみようとどきょうをきめて、云われるままにあがった。そして、話してみると女の素性はすぐ判った。女は五六年前、××君が横浜にいる時、海岸通りの淋しい処から投身しようとしているのを助けたものであった。その時女は横浜の豪商の妾になっていたが、呼吸器に故障があって転地しているところであった。

それから××君と女の間は日毎に接近したが、そのうちに女は横浜へ帰り、男は東京へ帰っているうちに、男は兵役の関係から演習に引張り出されて三週間ほど佐倉の方へ往っていた。