일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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にかいから

二階から

岡本 綺堂

岡本 綺堂의 二階から(にかいから)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,761자 · 30화면

아오조라 문고

日本の演劇で蛙の声を聞かせる場合には、赤貝を摺り合せるのが昔からの習であるが、『太功記』十段目の光秀が夕顔棚のこなたより現れ出でた時に、例の小田の蛙が満洲式の家鴨のような声を張上げてぎいぎいと鳴き出したらどうであろう。光秀も恐く竹槍を担いで逃げ出すより他はあるまい。私は独りで噴飯してしまった。

ただし満洲の蛙も悉くこの調子外ればかりではなかった。中には楽人の資格を備えている種類もあった。私が楊家屯に露宿した夕、宵の間は例の蛙どもが破れた笙を吹くような声を遠慮なく張上げて、私の安眠を散々に妨害したが、夜の更けるに随ってその声も漸く断えた。今夜は風の生暖い夜であった。空は一面に陰っていた。近所の溜りの池で再び蛙の声が起った。これは聞慣れた普通の声であった。わたしは久振で故郷の音楽を聴いた。桜の散る頃に箕輪田圃のあたりを歩いているような気分になった。私は嬉しかった、懐かしかった。疲れた身にも寝るのが惜いように思われたのはこの夜であった。

騾馬の嘶きも甚だ不快な記憶を止めている。これも一種のぎいぎいという声である。どう考えても生きた物の声とは思われなかった。