후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ごべんのつばき
五瓣の椿
山本 周五郎
山本 周五郎의 五瓣の椿(ごべんのつばき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,721자 · 296화면
「なに、まだまだ」彼は起き直って右の太腿を押えた、「ここが痛むのでしくじったんですよ、このくらいの酒で、転ぶほど私が酔うと思いますか」
「では好きなだけ召し上れ」とおみのは頬笑みかけて、酌をした、「どうせ泊るんですものね、そうでしょ」
「今夜こそはね」と云って彼は飲んだ、「――ところでどこまで話しましたかね」
「むさし屋さんのことよ」
「ああ、むさし屋のおそのさんか」彼は蒼くなってきた顔でにっと笑った、「あの人はたいへんなものだった、私はずいぶん女を知っているが、あんな女にはあとにも先にも会ったことがありませんね、生れつきからだがそんなふうにできてたんでしょう。それもただ好きだというだけではなく、いつも相手が変らなければだめだというんです、また悪いことに、婿に取った亭主がいけなかった」
「悪い人だったんですか」
「そう云えば云えるような人なんだ」
おみのの顔が屹となり、眼に強い光があらわれたが、もちろん得石は気がつかなかった。
「人間は善人で、温和しくって、荒い声を立てたこともない」と彼は続けた、「婿には多い型だが、それに輪を掛けたような好人物で、もちろん女を扱うこつなんぞはまるっきり知らない、つまり朴念仁というやつです」