일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

ごべんのつばき

五瓣の椿

山本 周五郎

山本 周五郎의 五瓣の椿(ごべんのつばき)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 149,721자 · 296화면

아오조라 문고

と与助が云った、「有り合せですがどうぞ、一と口召し上りながらお待ち下さい、行燈の明るさはこのくらいでちょうどですから」

「酒はいらない」と千之助が云った、「この膳はさげて、茶を持って来てもらおう」

「しかしせっかく支度をしたものですから」

「酒は飲まない」と千之助は強く云った、「さげさせてくれ」

与助は「へえ」と云った。

あるじが去るとまもなく、隣り座敷へその女がはいって来た。まだ十七か八くらいの娘で、おはなに覗かせると「そうだ」と云った。案内した女中がお新というのだそうで、火鉢の火を直したり、酒や肴の膳をはこんで来たりした。火鉢には燗鍋をかけ、膳は二つ、角樽は一升入りであった。

このあいだにこっちでも酒の支度をさげ、若い女中が菓子鉢と茶道具を持って来た。おはなの耳へ口をよせて「姉さん頼みますよ」と囁いたから、それが妹のお初というのであろう、千之助には黙って会釈をし、忍び足で去っていった。彼はおはなに手を振った。茶はあとだ、というふうに手を振り、そのまま隣りのようすを見まもった。

――罪だな、こいつは。

役目とはいえこれは罪なことだ、と彼は思った。たとえ相手が人殺しであっても、そんなふうに覗き見をするというのは非道であり、むしろ神聖を冒涜する、という感じさえした。