후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
平林 初之輔
平林 初之輔의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,840자 · 30화면
「社長室から出てきたときに、べつに変わった様子はありませんでしたか?」
「いいえ、わたしはべつに気がつきませんでした。たしか、社長はどこへ行ったんだろう? なんて、みんなの者に訊いていたように思います」
「その訊き方にべつに変わったところはなかったですか。たとえば声が震えていたとか、いつもよりもとくに声が大きかったとか、あるいはなんだかわざとらしい訊き方だったとか?」
「そういうことは、べつに気がつきませんでした」
「社長室の中にいる間にもべつに変わった物音は聞こえなかったのですね」
「そうです」
「いや、どうもありがとう。では、ちょっと社長室を拝見しますかな。窓はあのままにしてあるでしょうな?」
と言いながら、冬木刑事は立ち上がった。
野田も同時に立ち上がった。
やがて、ドアの封印を破って、冬木が先になって二人は社長室へ入っていった。
スイッチをひねると、室内は昼のように明るくなった。室内はなにひとつ取り乱されていない。恐ろしい凶行の行われた現場とはどうしても思えない。
冬木刑事は無言のまま、開けっ放しにしてある窓のところへ行って、ポケットから虫眼鏡を取り出しながら言った。