후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
平林 初之輔
平林 初之輔의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 14,840자 · 30화면
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××署ではつい二、三カ月前にも白昼、住井貿易商を襲った強盗事件でさんざん味噌をつけて、警視庁からお目玉を頂戴している矢先のことでもあるので、西村商会社長の変死事件に対しては近来まれにみる緊張ぶりを示した。署長はじめ事件担当の刑事に至るまで、口でこそ言わぬが名誉恢復はこの一挙にありと期していたのだ。
いましも署長室では、山川署長と恒藤司法主任とが、膝をつき合わして密議をこらしている。話しているほうは主任で、署長はバット(ゴールデンバット。当時の代表的大衆紙巻煙草)をふかしながらときどきうなずきつつ、主として聞き手に回っているようである。
「……で、床から窓枠まで測ってみますと、かっきり二尺五寸(約七十五センチ)あります。いいですか、二尺五寸というと、普通の男でちょうど腰のところまであるのですよ。腰のところまで枠があれば、部屋の中でどんなに滑ったり転んだりしても、過失で墜落するはずはありません。おまけに部屋の中には滑ったり転んだりしたらしい形跡は少しもないのです。してみればこの際、過失で墜落したのではないかという疑いは全然念頭に置かなくてもよいとわたしは思うのです。