후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
森下 雨村
森下 雨村의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,990자 · 26화면
すっかり申し上げましょう――」
桝本職長はそう言ってひと息つきながら、相変わらず泰然自若たる態度で話しだした。
「こと細かに申し上げても仕方のないことですが、この不景気と事業不振で先月の末に二十人ぐらいの工員の馘を切ったのです。ところが、お聞き及びでもありましょうが、その連中が慰労金一万円の要求を持ち出して、もし容れられなければ残った連中を抱き込んでストライキをやろうという運動を始めたのです。なに、そんな運動や脅迫に驚くような西村さんではないんですが、ただ一つ困ったことには残った工員の中になんとも始末に負えないのが一人おりまして、それが近ごろ流行の主義者かぶれ(社会主義思想の信奉者)で、いやに解雇工員の肩を持つんです。で、わたしは再三、そいつの馘を切るように西村さんにお話ししたんですが、そこがまた妙な関係で西村さんとしては思い切ったことができない事情があって、そいつはいよいよ図に乗るという始末になってきたのです。もっとも西村さんはあんな剛腹の人で、それに工員との交渉はすっかりわたし任せにして一度も直接ぶつからなかったので、たいして気にもかけなかったようでしたが、朝夕、工員と顔を合わすわたしとしてはどうも形勢が不穏で、この二、三日、夜もおちおち寝られなかったくらいでした。