후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,373자 · 25화면
艶子は仕方なしに玄関に出て、きっぱりした声で相手を睨みつけながら言った。
「どなたですか、新聞社の方ならお断りします」
艶子の見幕にちょっとたじろいだようだったが、すぐにこにこしながら男は言った。
「新聞社じゃありません。小説家です。長谷川です」
「長谷川さん?」
艶子は探偵小説家の長谷川の名は知っていた。けれども、来意を察することができないので、
「どういうご用なんでしょう」
少し語勢を和らげながら訊いた。
「なに、べつにたいした用じゃありませんよ。わたしたちはいつでも材料を探しまわつているので、この間のことで何か参考になるようなお話が伺いたいと思って出てきたんですよ」
「でもわたし、なんにもお話しすることはございませんもの」
相手の人懐っこい穏やかな調子にいくぶん安心しながらも、まだ油断しないのだった。
「なんでもいいんですよ。あなたがたがつまらないとお思いのことでも、案外面白く役に立つことがあるんです。お差し支えなかったらお話しくださいな」
「差し支えはありませんけど――」
「じゃお話しくださいな。ぜひ」
「どんなことですの?」
「どんなことでもいいのです」
「それじゃお話しできませんわ。