후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
ごかいのまど
五階の窓
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,373자 · 25화면
彼女が十六となり、一人前の交換手となったときに、彼女は激しい職務の暇を盗んでタイプライターを学んだ。そうして、二年の後にはタイピストとして西村商会に迎えられた。それから今日まで一年余りの歳月が流れた。
この一年間の西村商会は、艶子には楽しい思い出であった。
陰鬱な交換局から明るいオフィスへの解放、それは永い冬籠りのあとの春の野へ放たれた小鳥の喜びであった。交換局では同性ばかりの集まりからくる嫉視・反目・排擠、徹底した意地悪さ、それに冷たい監督、それが全部だった。しかし、この帝都(当時の国名、日本帝国の首都の呼び名)の中心のビルディング街には雑音と色彩の強烈な刺激・明るさ・華やかさ、そうして奔逸な男女の享楽があった。
こうした繁劇と放縦の巷で艶子は急に大人になった。身の丈がずんずん伸びて、皮膚が緊張し、胸がふくらんで腰が丸みを増した。彼女の束髪や化粧が彼女の心境の進歩にも勝って著しい跳躍を示した。白い肌は気持ちよく白粉を受けつけ、涼しい目・筋の通った鼻・締まった口、そしてそれらの調和を少しく破ってやや尖り出た頤は、頬の靨とともに無限の愛嬌を提供した。