후리가나로 읽는 일본 고전
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ごかいのまど
五階の窓
甲賀 三郎
甲賀 三郎의 五階の窓(ごかいのまど)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 12,373자 · 25화면
幸福な野田は半ば艶子を征服しかかっていた。
こういう時に、突如として一昨日の悲劇が起こったのだった。
一昨日、社長室で社長に抱擁を強いられて、恥と怒りと驚きにいていたときに、折よく廊下からドアをノックする者があったので、危ういところを逃れて隣室へ逃げ帰った。タイプライターの前に坐って激しい息遣いを落ち着かせていると、野田が青白い顔をして傍に寄ってきて、小声で退けたらすぐに例のところへ来てくれと囁いた。例のところというのは真下の四階の一室で、空き部屋になっていて偶然にこの部屋と鍵が合うので一、二度野田に強いられて、一緒に入って語り合ったことがあったのだった。その日の野田の様子が真剣だったので、艶子は黙ってうなずいた。四時近くになるといつの間にか野田がいなくなっていたので、艶子は急いで帰り支度をして四時きっかりに部屋を出て、うまく友達の目を眩まして裏階段から四階へ下りると、そっと空き部屋の前に行ってドアを押した。ドアが音もなく開いたので急いで中に入ると、薄暗い隅に人の姿が見えたのでむろん野田だと思ってつかつかと近づくと、その人ははっとこっちを見たが、ああ、思いきや、それは社長だった!