후리가나로 읽는 일본 고전
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じんみんせんせんへのいっぽ
人民戦線への一歩
宮本 百合子
宮本 百合子의 人民戦線への一歩(じんみんせんせんへのいっぽ)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 5,003자 · 10화면
戦時利得税をいずれ払わなくてはならず、しかも、大財閥に対してのように、政府が様々の法式を考案して、とり上げた金をまた元に戻してよこしてくれる当もない。戦時成金ばかりが、昨今、使ってしまえという性質の金銭をちらしているのである。
つい先頃、一月十日までの供出米は、予定の二割ばかりしかないという報道があった。殆ど時を同じくして、農林大臣は、米の専売案を語り、農林省の下級官吏たちは大会をもって、食糧の人民管理を主張した。この対照は、新聞をよんだすべての人々に、深い関心をよびさましたと思う。農林省につとめていれば、食糧関係のあらゆる行政の網が分っていたのは当然であろう。その道の専門家が揃って、人民管理をよしとするからには、疑いもなく農会、営団、その他の機構に、満足されない何かが存在しているからである。どんな長閑なこころも、日本の現実の中で「横流し」という術語を知らないものはなくなっているのである。
新聞などを見ても、食糧の人民管理への関心は高まって来ていて、一般の方向は、そちらに傾いているように見える。つい、二三日前、この気勢に一つの刺戟を与えるような実例があった。