후리가나로 읽는 일본 고전
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あだうちきんしれい
仇討禁止令
菊池 寛
菊池 寛의 仇討禁止令(あだうちきんしれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,238자 · 35화면
佐幕派が七分、勤王派が三分という形勢であった。佐幕派の首領は、家老の成田頼母で、今年五十五になる頑固一徹の老人である。
「薩長土が、なんじゃ、皆幼帝をさしはさんで、己れ天下の権を取り、あわよくば徳川に代ろうという腹ではないか、虎の威を借りて、私欲を欲しいままにしようという狐どもじゃ。そういう連中の振りかざす大義名分に恐じ怖れて、徳川御宗家を見捨てるという法があろうか。御先祖頼重公が高松に封ぜられたのは、こういう時のために、四国を踏み固めようという将軍家の思し召しではないか。我々が祖先以来、高禄を頂いて、安閑と妻子を養ってこられたのは、こういう時のために、一命を捨てて、将軍家へ御奉公するためではなかったのか。こんな時に一命を捨てなければ、我々は先祖以来、禄盗人であったということになるではないか」
そういって、大きな目を刮いて、一座を睨め回した。
「左様、左様!」
「ごもっとも」
「御同感!」
座中、ところどころから声がかかった。
「左様では、ござりましょうが……」
軽輩ではあったが、大坂にいて京洛の事情に通じているために、特に列席を許された藤沢恒太郎が、やや下手の座から、口を切った。