후리가나로 읽는 일본 고전
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あだうちきんしれい
仇討禁止令
菊池 寛
菊池 寛의 仇討禁止令(あだうちきんしれい)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 17,238자 · 35화면
「すでに、有栖川宮が錦旗を奉じて、東海道をお下りになっているという確報も参っております。王政復古は、天下の大勢でござります。将軍家におかれても、朝廷へ御帰順の思し召しがあるという噂もござりまする。この際、将軍家の御意向も確かめないで、官軍である土佐兵と戦いますのはいかがなものでござりましょうか」
「将軍家に、帰順の思し召しあるなどと、奇怪なことを申されるなよ。鳥羽伏見には敗れたが、あれはいわば不意に仕掛けられた戦いじゃ、将軍家が江戸へ御帰城の上、改めて天下の兵を募られたら、薩長土など一溜りもあるものではない。もし、今土佐兵に一矢を報いず、降参などして、もし再び徳川家お盛んの世とならば、わが高松藩は、お取り潰しになるほかはないではないか。それよりも、われわれが身命を賭して土佐兵を撃ち退け、徳川家長久の基を成せば、お家繁盛のためにもなり、御先祖以来の御鴻恩に報いることにもなるではないか。土佐兵の恐い臆病者どもは、城に籠って震えているがよい。この頼母は、真っ先かけて一戦を試みるつもりじゃ。帰順、降参などとは思いも寄らぬことじゃ」頼母は恒太郎を、仇敵のように睨み据えながら、怒鳴りつけた。