후리가나로 읽는 일본 고전
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のびじたく
伸び支度
島崎 藤村
島崎 藤村의 伸び支度(のびじたく)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 6,120자 · 13화면
その様子をお初に問いたずねた。
「ええ、すこし……」
とお初は曖昧な返事ばかりした。
袖子は物も言わずに寝苦しがっていた。そこへ父さんが心配して覗きに来る度に、しまいにはお初の方でも隠しきれなかった。
「旦那さん、袖子さんのは病気ではありません。」
それを聞くと、父さんは半信半疑のままで、娘の側を離れた。日頃母さんの役まで兼ねて着物の世話から何から一切を引き受けている父さんでも、その日ばかりは全く父さんの畠にないことであった。男親の悲しさには、父さんはそれ以上のことをお初に尋ねることも出来なかった。
「もう何時だろう。」
と言って父さんが茶の間に掛かっている柱時計を見に来た頃は、その時計の針が十時を指していた。
「お昼には兄さん達も帰って来るな。」と父さんは茶の間のなかを見して言った。「お初、お前に頼んでおくがね、みんな学校から帰って来て聞いたら、そう言っておくれ――きょうは父さんが袖ちゃんを休ませたからッて――もしかしたら、すこし頭が痛いからッて。」
父さんは袖子の兄さん達が学校から帰って来る場合を予想して、娘のためにいろいろ口実を考えた。
昼すこし前にはもう二人の兄さんが前後して威勢よく帰って来た。